介護美容研究所 名古屋校は、2025年3月2日に久屋大通公園テレビトーヒロバ(名古屋市中区)で開催された「ハートフル KAiGO in AICHI」において、高齢者と介護職員によるファッションショー『LiNK WALK』のメイクをボランティアで担当しました。
本イベントは、社会福祉法人ふたば福祉会 高齢者総合福祉施設ウィローふたばの主催、一般社団法人KAiGO PRiDEの共催により、介護の楽しさ・温かさ・優しさ・やりがいを伝え、人手不足の解決を目的として開催されました。
『LiNK WALK』は「介護する側とされる側のリンクコーデ」をコンセプトとし、高齢者総合福祉施設ウィローふたば(愛知県瀬戸市)を含む10施設より、70代から90代の利用者9名と介護職員11名の男女がモデルとして参加しました。高齢者に特化した美容サービスを提供する専門職「ケアビューティスト」を目指す介護美容研究所(名古屋校)の受講生と卒業生が、通常の美容サービスでは対応が難しい高齢者の方々のメイクを担当し、イベントを彩りました。
多くの来場者の歓声に笑顔で手を振って応える高齢者
利用者、職員がペアになり、計10組が、介護の優しさを表すテーマカラーのピンクのファッションに身を包み、テレビトーヒロバのランウェイを歩きました。高齢者モデルの中には車椅子や歩行器を使用する方もいらっしゃいますが、介護職員のモデルとペアのため安心です。
ランウェイが始まると来場者から歓声が上がり、多くの方が手を振ってモデルを迎え、盛り上がりを見せました。
メイクのときは少し戸惑いあった高齢者も、メイクアップ後には周囲の方から「きれいだね!」と声をかけられることで笑顔に。ランウェイを歩くときには来場者の方々の歓声に笑顔で手を振って応えていました。
イベントメイクで高齢者の気分を上げてコミュニケーションが活発に
メイクのボランティア協力を行った、高齢者向け美容提供のプロを目指す介護美容研究所 名古屋校の社会人学生からは「普段の高齢者施設で行うケアメイクの現場実習とは違い、イベント会場のため施術前から気分が上がっている高齢者の方が多く、『もっと(メイクアップを)やって!』と声をかける方もいました」とのこと。
介護施設で行うケアメイクサポートよりも濃いメイクでしたが、使用するカラーやラインを引くかなど、モデルの高齢者ご本人の希望を聞きながら進め、会話を楽しみながらメイクを行っていたと話します。
美容はこのように、高齢者の自信や満足感を高め、周囲とのコミュニケーションを活発にする効果があり、今回イベントにもマッチする取り組みとなりました。