「介護美容」の実証研究を日本認知症ケア学会で発表

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2023年7月~2024年1月に介護美容が高齢者ケアに与える効果に関して実証研究を行い、結果を2024年6月15日、16日に東京国際フォーラムで開催された「第25回 日本認知症ケア学会大会※」で演題発表いたしました。

※主催は一般社団法人日本認知症ケア学会です。当学会は28,408 人の学会員(施設・団体会員 121施設含む)と 35,461人の専門士(上級専門士 1,011人含む)(2018年 10月現在)を擁する*学会です。
日本認知症ケア学会理事長就任あいさつを参照

本研究は、東京都と大阪府の施設様の了解を得て介護美容の専門家を派遣し、介護美容施術が高齢者の身体・精神・認知的側面に効果を与えるか約半年間かけて調査しました。

2040年には65歳以上の高齢者の6.7人に1人が認知症になるとの推計が政府より先月公表されました。このような課題がある日本では、認知症重症化予防は高齢者の生活の質向上という観点から重要な課題の一つです。
 

本研究の目的

「介護美容」の医学的/科学的なエビデンスを収集/分析し、研究成果を以下の2点につなげることを目的とします。
①介護美容サービスのさらなる普及
②安心/安全な介護美容サービスの開発

高齢者が質の高い生活を送り続けられるような高齢者福祉・介護施策へとつなげることを目指します。

2つの演題について発表

【演題1】介護美容導入の効果と持続性―高齢者施設における実践と評価

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■研究目的
①介護美容が高齢者の身体・精神に効果があるか評価しました。
②施設職員様に介護美容の導入・継続の意志があるか調査しました。

■結果・考察
①身体・精神への改善傾向が一部みられたため、さらなる検討が必要と考えます。
②聞き取り調査の結果、80%の施設職員様から介護美容施術を継続希望という結果が得られました。施設職員様やご家族の理解による継続性の確保は必要と考えます。
 

【演題2】データに基づく介護美容の有効性の検証―ネイル施術による要介護認定高齢者への身体・認知・社会的側面への影響

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■研究目的
要介護認定高齢者における、ネイルを含めた美容施術がもたらす身体・精神・社会的側面との関連を調査しました。

■結果・考察
複合的な美容施術により、要介護認定を有する高齢者のリハビリへの参加頻度の上昇や認知機能の維持が見られました。
これらの結果より、介護美容施術は認知症高齢者の生活のしやすさに影響を与える可能性があると考えます。

介護美容に関する実証研究の継続について

当社では、今後も上記の実証研究を継続し、有効性を検証してまいります。
認知症重症化予防および高齢者ケアへの知見を提供し、高齢者が質の高い生活を送り続けられるような高齢者福祉・介護施策へとつなげることができるよう目指してまいります。

※今回の演題発表および今後の研究内容や結果のデータ詳細につきましては、論文の完成後に改めてプレスリリースにて公表いたします。

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